
現在の日本では、少子高齢化、生涯未婚率の増加、祭祀承継者問題など、今後も増え続けるであろう葬送に関する課題が山積しています。それに伴い、散骨事業者も増加しています。
日本には「墓地、埋葬等に関する法律」という法律があり、この中で「火葬」「改葬」「墓地」「納骨堂」「火葬場」等に関する法律は整備されていますが、散骨に関する条文は定められていません。この法律が制定されたのは昭和23年で、当時散骨は一般的ではなかったためと考えられます。しかしながら、法理に定めがないからと言って自由にどこでも撒くことを許される訳ではないことを十分に理解し、また社会通念やモラルを守り、散骨を行うことが必要だと考えます。自らを律しながら、ご遺族やご本人様のご意志を実行します。個人的な意見ではありますが、散骨について、今後は、何らかの法整備が望まれます。
弊所では、主に、博多湾周辺にて散骨をさせて頂いておりますが、漁場や養殖場、一般航路、海水浴場付近などを避け、また、 海洋レジャーの盛んな地域でもありますので、休日等も特別な事情を除き実施していません。
散骨のメリットとデメリット
メリット
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管理などの心配をしなくて良い。
お墓や納骨堂などの管理や管理費などの心配がいらない。
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お金が掛からない。
弊所では、ご遺骨一柱につき、19,800円(税込)のみです。
粉骨のみや複柱のお申し込みはご相談ください。 -
宗旨・宗派が不問であること。
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お墓参りに行けないという心配がないこと。
いつも、海を見てお参りすることができます。
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祭祀後継者の問題を抱えなくて済むこと。
少子高齢化に伴う、跡継ぎの問題もいつでも誰でも、お参りすることができ、管理等の問題が発生しません。
デメリット
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家族や親族の同意が得られない場合がある
御家族やご親族の中では、散骨を納得できない方がいらっしゃることは多々あります。御家族、ご親族とよく話し合ってお決めください。粉骨後は元のご遺骨には戻せません。また、海に散骨してしまった後も元には戻せません。粉骨や、散骨をされる場合は、慎重にご決断ください。
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遺骨が残らない
遺骨をすべて散骨してしまうと、ご遺骨はお手元に残りません。散骨後、寂しい思いをしたというご遺族もいらっしゃるようです。散骨ロスなどと言われています。本人の気持ちだけでなく、家族や親族とよく話し合ったうえでお決めください。